○主人公たちの行動
組織が時空を超えて消し去ろうとする誰かの「大切な思い出」、それを守って、本来ある歴史に戻そうというのが主人公たちの行動目的である。
○裏の顔の時空警備隊の目的・「思い出を消す」とは?
時間の狭間に要塞都市の本部を持つ時空警備隊はどんな時代の干渉も受けない。
故にたとえ現世の世界が滅んでも時間の狭間にいる限り、何の影響も受けない。
故に時代を遡ってタイムマシン機能を併せ持つ超時空ロボが開発されなかったという風に歴史を変えても、彼らの要塞都市の超時空ロボの技術・ロボ自体は消えない。
ましてその技術を途絶えさせておけば、現時点より未来の世界にもその技術はなく、未来から干渉されることもない。そうなれば現在過去未来、全ての時代を彼らの思い通りにできるというわけだ。(ちなみに現段階において過去にはいけるが未来にはいけない。もちろんメグルや時空警備隊が来た「未来の今」に戻ることは可能である。)
時間移動空間に存在する要塞都市の科学力をMAXとして未来永劫存在させるためには、過去においてその開発に携わるものを全て抹殺する必要がある。
これが組織の最大の目的である。
しかし本当の時間というものには修復力がある。
タイムマシンによって過去に遡り、誰かを殺せば、それは大きく時代を変えてしまう。そのような大きな変化を時間は許さない。だから修復する。
そこで組織が考えたのは、「発明者が発明にいたる小さなきっかけ」をなかったことにし、その何かが発明されないようにする、ということだった。
例えば、Aという科学者は幼少時代、ブリキのロボットを拾わなかったら、将来、ロボット技術者になろうとは思わなかった、とする。
その場合、過去に飛んでAがブリキのロボットを拾う前にそれを回収してしまえばいいのだ。そうすることで、「Aの発明に至る本来あるべき大切な思い出」はなかったことになり、結果、成長したAは、家を継いで八百屋をやってるかもしれない。
それと同じ理屈で様々な展開がある。
H・G・ウエルズの幼少時代のある大切な思い出をなかったことにすれば、彼は1895年、「タイムマシン」という小説を発表しなかったかもしれない。その発想がなければタイムトラベルという発想自体生まれなかったかもしれない。
トーマスエジソンの幼少時代の大切な思い出をなかったことにすれば、彼は蓄音機、そしてその後の多大な発明をしなかったかもしれない。それがなければ人類は未だに蒸気を使って様々なものを開発していたかもしれない。
と、いった感じで組織は様々な小さな思い出を消し去ることで、自分たちの利益になるよう歴史を変えようとするのだ。
○超時空ロボ
時空警備隊が使うタイムマシン兼戦闘用ロボットである。
通常は時代がかった懐中時計の形をしているが、本人の持つDNAと声帯に反応して、そのパイロットにのみ感応する生体金属に変形、パイロットを覆ってロボット化する。
○時空警備隊
未来ではタイムマシンが開発されたことにより、歴史を変えようとする悪者が現れた。
それを取り締まるのがこの組織で、各時代の各国にスパイのように潜伏して、歴史の破壊者がいないか見張っている。(ただしこれは表の顔)
実は裏では自分たちの思い通りの、組織に都合のいい歴史に作り変えようとしている。
目的は現在・過去・未来、その全てにおける世界制覇である。
その本部は時間移動空間にある要塞都市にある。